ながけクリニック 透析システム紹介

当院の水質清浄化管理と透析液供給装置

ながけクリニックは開院して10年以上が経過したので、2015年に透析液供給システムを刷新しました。
(写真1)の左から水処理装置。中央が透析液作成装置、右が透析原液溶解装置です。以前のシステムからの改良点をご紹介します。

写真1

水処理装置では
①災害時対応が可能となりました(写真2)。
災害時に外部のタンクローリーから緊急給水が受けられるように原水ラインに接続部を新設しました。
②ROモジュールの薬液洗浄が可能となりました。
水処理の心臓部と言える逆浸透装置内のROモジュールが定期的に薬液洗浄できるようになり、水質の精度管理が一段と向上しました。
③精度の高い最終フィルタを設置しました(写真3)。
透析用水の最終フィルタを従来の目の粗さで表現すると30000(分子量分画表現)の濾過が、今回は5000までの精密濾過が可能となりました。

透析原液溶解装置では、
④装置内の空気の清浄化を確立しました(写真4、5)。
原液を溶解する時に外部から雑菌が入らないように、機械上部にヘパフィルタを設置して浄化された空気で機械内部を守る仕組みです(内部の陽圧化)。

写真4

写真5


透析液作成装置では、
⑤最終フィルタを設置しました(写真6)。
各ベッドの透析装置へ給水する前に更に濾過を加える最終フィルタを設置して透析液の清浄度を向上させました。

末端装置まで給水する
⑥透析液配管を新品に総入れ替えしました。
どこまでも透析液の清浄化を追求しても最後には給水する配管が問題となります。お風呂や台所で水がよどんでいる場所ではぬめりを感じることがあるでしょう。このぬめりこそが細菌の集団であるバイオフィルムです。透析後に毎回消毒をしていても10年が経過すれば付着して増殖を完全に阻止することは困難となります。だからこの度全ての透析液配管を交換しました。その際には大型機械交換時の接続と同様に手袋着用でアルコール消毒後に接続することで最初から細菌を持ち込まない方法で行っております。

装置・配管入れ替え後の
⑦透析液の清浄度チェックを徹底しました。
オンラインHDF治療が安全に行えるように全ての透析装置でエンドトキシン測定、細菌培養で、システム化された装置を定期的に水質制度管理しております。細菌培養は一般的には「室温培養」で良いとされていますが、エアコンで設定温度を一定にしても日中での温度変動はかなりありました。そこで当院では(写真7)の保冷庫を活用して35℃の一定温度で一週間の細菌培養を行うなど精度向上を図っております。

写真6

写真7


最後に、このように厳重に管理されたきれいな水が、透析治療への何らかのプラス変化となる事を期待します。

透析治療の安全性確保
患者さまの状況に応じた透析
一口に透析治療といっても、実際には患者さまの状況はそれぞれ異なります。年齢、体格、治療の内容、さらには日常生活の状態などを総合的に考慮した透析治療や透析機器の選定を実施しています。
十分なご説明と安全確認
治療や透析機器については、患者さまに十分ご説明した後にご提供します。また、透析機の性能評価を行い、安全性を確認した上で使用しております。
機器の定期的な消毒などの安全管理
定期的なカプラの消毒や炭酸塩の除去、目視による機器内の水漏れ確認などを、月間・年間単位で計画的に実施しています。
4徹底的な細菌管理と水質管理
医療機器安全管理委員会に水質管理者を設置して、毎月全透析装置のET管理を行うほか、細菌管理では毎月2台以上を試験、1年で全機器を網羅する体制で水質管理を実施しています。
適正体重判断のための心胸比チェック
安定した透析を行っていただますよう、適正体重を判断する目的で月1回の心胸比のチェックやクリットラインモニタを活用して無症状透析に挑戦しています。

写真2

写真3

透析室全景

休憩室


ページトップ

医療法人 清陽会

〒703-8205 岡山県岡山市中区中井454-1 TEL.086-207-6788 FAX.086-207-6880

Copyright(C) 医療法人 清陽会 All rights reserved.